加賀友禅・牛首紬・印傳
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牛首紬

牛首紬は三大紬の一つで石川県白峰地方で織られる紬です。
現在、牛首紬は、「白山工房(西山産業)」と「加藤機業場」の二社のみで製造されています。
白紬と縞紬がありますが、先染めのもの(縞紬)は極端に生産量が少なく(生産量の約1割)、大半が白紬です。
加藤機業場では白紬のみが、白山工房では白紬と縞紬が織られています。

市場では「白山工房」の製品の方が目にする機会が多いと思います。
肌触りや地風は多少違います。
極端に言うと、「白山工房」の製品はサラリとした風合いで、
「加藤機業場」の製品は白山工房のものに較べ玉繭のネップも多めでほっこりした感じがします。
当店では当分の間「白山工房」の製品は手織りの後染め製品を中心に扱って参ります。

白山紬と牛首紬

『白山紬』は、石川県白峰村で織られていた紬織物です。
昔ながらの座繰りと呼ばれる道具で玉糸(1つの繭の中に2匹のさなぎが入った繭で節のある屑糸)を引いた糸を緯糸に使うのが特徴です。
元々自給自足に織っていた物を、金沢市の織元が機械織した物を商標登録で『白山紬』と名付け商品化しました。
『白山紬』を商標登録された為に、全て人の手で製糸し織られた『本来の白山紬』が
公に『白山紬』名乗る事が出来ずやむを得ず『牛首紬』と名付けました。
高価な牛首紬が手引き糸から織られるのに対し、白山紬は機械製糸の糸を力織機を使い織られていました。
✽当店創業当時には、花嫁道具の一つとして、家紋を染め抜いた白山紬の風呂敷をよくお買い上げいただいていました。

牛首紬の”キモ”は糸づくり

玉繭

繭の中で、2匹の蚕が共同で一個の繭にしたものを「玉繭」と言います。
この玉繭は、普通の養蚕をしていると2~3%の割合で必ず出るものですが、繭から2本の糸が出るため、糸をつくるときに必ず絡まってしまいきれいな糸が作れません。そのため通常はくず繭の扱いをされてしまいます。
牛首紬は伝統の技法でこの玉繭から糸を引き、絡み合った部分が牛首紬独特のネップとなっています。

のべ引き

牛首紬にとって最も重要な工程、それは玉繭から糸を挽き出す玉糸づくりです。
玉糸を挽き出す「のべ引き」作業は、玉繭から出る2本の糸が複雑に絡み合っているため、糸づくりが難しく、あくまでも職人の経験とカンにたよらねばなりません。
しかしながら、この難しい作業によって挽き出された玉糸は、弾力性・伸張性に優れ、牛首紬の全ての風合いの根本となっています。
その後の撚糸、精練、糸はたきなどの作業は「糸にとって理想的な状態」であることに重点をおいて進めます。これらの糸づくり作業が、身体に馴染む着やすさ、通気性の良さ、そしてシワになりにくいなど牛首紬の優れた風合いの根本を担っています。

私の場合、牛首紬は単衣時期に着ることが多いです。

八千代の着物

白山工房
市川純一郎作後染め牛首紬小紋(単衣)
単衣の紬には白山工房の後染め牛首紬を選んでいます。
単衣時期は、不順な天候の日も多いので水に強くて丈夫な牛首紬は心強いです。
市川純一郎氏がプロデュースする牛首紬後染め作品は、湯通しする前から大変柔らかく着やすい生地になっています。
柄もスッキリした作品が多くお気に入りです。

殊に天候の悪い日には定番のように着ます。
パールトーンもしてあるので気も楽ですし、シーズン終わりのアフターで楽もさせて貰っています。

八千代の着物

加藤機業場
シケ引き牛首紬(単衣)
+帯屋捨松八寸名古屋

単衣でどんどん着倒して、もっと柔らかくなったら、いずれ袷にしてみようかと楽しみにしています。
着物を着始めの頃は、着物の色柄ばかりに目が向いていて新しい着物が次々欲しかったのですが、最近は生地の変化による着心地にも関心が向くようになってきました。