加賀友禅・牛首紬・印傳
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単衣と薄物

単衣の着こなし


①単衣の着物に、袷用の帯を締めたら、長襦袢、帯揚げ、帯締め、半衿も袷用か単衣用を使います。
②単衣の着物に、夏帯を締めたら、長襦袢、帯揚げ、帯締め、半衿も夏用か単衣用になります。
③楊柳の単衣用長襦袢は春単衣・秋単衣のどちらにも使えます。
④夏帯といっても羅や麻の帯は、単衣の着物との(ボリューム感のバランス)に注意が必要です。

薄物の涼しさ


夏の着物は、ある程度のハリと透け感が大切です。
身体にあまり沿わずに袖などからの風が身体を通り抜ける感覚が夏着物の特徴です。
絽、紗、上布、縮、紗紬などがあります。

単衣

楊柳(楊柳縮緬)


細かい経シボの入った織物です。 肌に触れる面積が少なくなるので べとつかず主に春や秋の単衣用の生地として使われます。
楊柳の製法には・強撚糸を使って縦しぼを出すものと、・縦筋線状の凹凸を彫刻したロール2本の間を強圧してシボを出すものがあります。強撚糸使いのものはシボが安定していますが、ロール加工のものはシボが伸びやすいといわれています。

西陣「風通御召」

風通織という特殊な二重組織で織った御召のことです。つまり二重の経糸、緯糸を用いたもので表と裏の文様が反対の配色になります。上品な感じの中柄や小柄が多いです。
袷の着物にもできますが、表裏の面白さ、軽さ、肌触り、裾さばきの良さなどを楽しむためにも、単衣の着物・単衣のコートとして着ていただくことをお勧めします。

八千代の着物

西陣御召(単)
+洛風林・八寸名古屋

サラサラとした生地風合いで風通しが良くシワにならず、軽い着心地。
仕立てる前には、単衣に仕立てると膝やお尻の生地が伸びるのでは?と心配しましたが、軽くシワにならず今では単衣の中で一番のお気に入りです。

後染め牛首紬


後染めのものは先染めを湯通ししたものより柔らかく、独特の風合いを感じます。
多分染めの段階である程度の糊が落ちているのではないでしょうか。

結城縮(縮織結城紬)

結城縮は明治35年頃に、真綿の紡ぎ糸に撚りをかけ、緯糸として織ったのが始まりと言われています。
以降、人々は真綿の柔らかさとサラリとした感触の縮を重宝し、
昭和30年代位までは、結城といえば「縮」を指し単衣にして一年中着用するようになりました。
その後昭和31年4月に平織の結城紬が重要無形文化財に指定され、縮は次第に生産を縮小され、ついには1%を切るほどになりました。
近年になって、縮の着心地の良さ、魅力が再発見され、現在では3%までに、生産が回復してきています。

楊柳長襦袢



長襦袢にも単衣用の生地があります。
タテ方向に筋のように「しぼ」を出したものを、楊柳と言います。
単衣用には胴と袖の部分とも裏地を付けずに仕立てます。
素 材: 楊柳
半 衿: 楊柳、絽(春単衣)、塩瀬(秋単衣)

薄物

代表的な染めの薄物

絹の夏物の染めの生地と言えば、絽と紗が代表格です。
絽には平絽、駒絽、壁絽、絽縮緬などがあり、絽目も3本絽、5本絽、7本絽などがあります。
平絽は経緯糸に撚りがかかっていない平糸を用い夏の長襦袢によく使われます。
駒絽は駒撚糸を使い、おもに着物地に使われ、しゃきっとした地風とさらっとした肌触りで、
主な産地は新潟県五泉市です。
紗は絽よりも隙間がある織り方で、さらに涼感を感じさせる素材です。
紗地に文様を織り出したものは紋紗で、粋紗は経糸に玉糸が用いられた薄地で紬の風合いを持つ盛夏用の織物です。

代表的な織りの薄物

絹上布[透綾](平透綾、壁透綾、絽透綾、縮緬透綾、風通透綾)
夏物の織りでは、大抵は緯糸に強い撚りをかけた強撚糸を使用した透け感の強い着尺が多い。
薄御召、琉球壁上布、明石縮、絽紬、紗紬(夏○○と呼ばれるもの、夏大島、夏結城、夏塩沢。夏牛首、絹芭蕉など

夏御召(薄御召)


「薄御召」とも呼ばれる糸使いや織り方などを工夫し、初夏から盛夏を通して着用できるように織りあげた薄物の御召です。
御召は、もっとも高級な〈先練り・先染め〉の着物です。


琉球壁上布


上布と名が付いていますが、琉球絣壁上布は琉球かすりの夏物の定番絹織物です。
「壁糸」と呼ばれる、とても細かいシボのある糸で織られる、夏織物です。
目にも肌にも涼風を感じさせる、薄手で透け感のある軽やかな仕上がりでシャリ感があり、蒸し暑い夏にも体にまとわりつかず、さらっとお召しになれます。
涼しさやお手入れの簡便さは上布や縮のほうが勝ると思いますが、琉球壁上布は嵩高にならず、適度に身体に沿ってくれ、シワになりにくく絹の透け感がよりよそいき感をだしてくれると思います。


絽長襦袢


薄物襦袢の定番で、経絽、緯絽があります。
ウォッシャブル正絹絽長襦袢
絹糸を特殊防縮加工した長襦袢もあります。
仕立前に水通しをしておいても、自前で洗うと縦に3%位は縮みます。
洗濯をプロにお願いしても、頻繁に洗えばまったく縮まないとは言いきれせん。

紗長襦袢


✽紋紗(もんしゃ)は、紗地に文様を織り出した織物です。
平織り地に紗組織で文様を表した透紋紗と、紗組織の中に平織りで文様を表した顕紋紗があります。
薄く、透き目があるので通気性がよい生地です。
紋紗長襦袢
当店では夏の着物には絽以外に紋紗の長襦袢をお勧めしています。
絽の襦袢のほうが格上という感じですが、絽の襦袢に比べ肌にくっつく感じも少なく、サラサラとしています。
また粋紗より紋紗のほうが表地とのなじみは良いように思います。
薄手で空気が通りやすい着物の下に着た時は、絽の長襦袢より軽く、涼しさを感じます。


✽粋紗(すいしゃ)は、経糸に玉糸が用いられた、薄地で紬の風合いを持つ、盛夏用の織物です。


王上布
お茶をなさっていて、気になるのが単衣仕立ての長襦袢の目裂けではないでしょうか。
「王上布」は透ける薄い生地ですが、居敷当なしでも背縫いが目裂けし難い襦袢です。
薄物襦袢としては見た目の透け感ほどには涼しいとは言いにくいようです。