趣味のきもの 竹うち:加賀友禅・牛首紬・印傳

箪笥にしまう前に

「しつけも取ってない着物にカビが生えた。」とご相談にいらっしゃるお客様がいらっしゃいます。
まだ着ていないから汚れるはずもなく、カビも生えないだろうとお考えなのでしょう。
しかし、カビは、湿度と蛋白質や脂肪などの栄養があるところであれば、どこにでもいつでも何にでも生えます。
換気が充分にされないまま保管されている(しまいっぱなしの)着物は、適度の湿気と蛋白質(ウールや絹、汚れ)というカビの絶好の標的です。

✽洋装の礼服も頻繁には着ないので、通勤用のスーツより虫に喰われやすいですし、カビが生えていることもあります。着物に限らずしまいっぱなしはカビになりやすいのです。タンスの中も換気に気を配り、湿気を溜めず、防虫、防カビ剤 のご使用をお薦めします。

汚れた和服をそのまま収納すると、カビがはえたり、虫の被害にあったりします。
汚れを落とし、シミ抜きをして、陰干しをしてから収納するようにしましょう。

保管


着物、帯の保管には、高価ですが桐箪笥が最適です。
箪笥の置き場所は、一階より二階、北より南、閉めっきた部屋より適度な風通しのある部屋がむいています。
着物の表面に生えるカビにばかりに気をとられがちですが、帯芯や長襦袢の衿芯にも多くのカビが生えます。
しっかり湿気を取り除いて保管して下さい。調湿剤の使用も効果的です。
タンスの廻り、ベッドの下なども掃除機できれいにしておきましょう。

○複数種の防虫剤を同時に使わない。
複数種の防虫剤を一緒に使うと、薬剤の化学反応によりガスが発生して着物や帯の変色、変質を招くことがあります。

○ウールと絹物を一緒に保管しない。
ウールは虫がつきやすく、モスの襦絆や腰紐に寄ってきた虫が絹にも虫喰いをおこすことがあるので絹の着物とは別々に保管しましょう。

○ゴムや粗製の紙は使わず、プラスチック、ポリやビニール袋などに保管しない。
小物などに使われているゴムやプラスチックが防虫剤と化学反応を起こし着物や帯に悪影響が出ることがあります。

ファンヒーターやストーブ等
ファンヒーターや石油ストーブなどの燃焼暖房のある部屋も衣類の保管にはよくありません。
着物に限らず洋服でもいえることですが、石油などを燃やした際に生じる亜硫酸ガスが衣類を変色させるのです。

○当分着ないものは 手入れに出してからしまう。
小さな汚れやカビでも時間が経つと広がったりします。 当分着ないものや、汚れやすいものは、シーズンの終わりに専門業者に手入れに出してからしまうほうが安心です。
後述の「きものキーパー」にしまう際にも、パールトーンのアフターケアや丸洗い、シミ抜きをしてからしまいます。

通常の保管には高級保存剤 そうび デラックス


「そうびデラックス」は、ピレスロイド系の防虫剤です。
湿気、におい、虫、カビなどの4つの害をシャットアウトします。
ピレスロイド系の防虫剤は防虫剤特有の匂いがない無臭の防虫剤です。
無臭の保存剤ですから、衣服にいやなにおいがつきません。
一般的に防虫剤は違う種類を同時に使うのは厳禁ですが、『そうび』は違う種類の防虫剤と同時に使用できる防虫剤です。
高級着物・帯地などの金糸銀糸を変色・変質させません。
・天然系の防カビ剤により、衣服をカビから守ります。
保存中に、汗のにおいを取り去り、着用時さわやかな感触が得られます。
引き出し(約50リットル)に1枚、衣装ケース(約50リットル)に1枚がご使用の目安です。
・着物、帯をポリやビニール袋などに入れて保管しないで下さい。

成分: エンペントリン(防虫剤)/チモール(防カビ剤)/ゼオライト(調湿剤)
そうびデラックス 10枚入り
(有効期限半年)

しばらく着る予定のない着物の保管にはきものキーパー


湿気の多い日本では、たんすにしまっておくだけでカビが発生します。
しかも、現在では住宅の密閉性が高くなったため、たんすの中にはガスが溜まりやすく、蓄積された酸化窒素ガスや亜硫酸ガスが生地に吸収され、染色色素を分解し、きものの変色の原因となります。

防虫剤不要。虫干し不要。カビ、水害の心配もありません。5年間手間いらずの着物保管袋です。
●寸法 :横:970㎜×縦:430㎜
●厚さ  :0.135㎜

◆着用した着物はクリーニングをしてから 収納、保管して下さい。
◆汚れや汗の付いたままの収納は絶対にしないで下さい。
◆防虫剤・におい袋等は入れないで下さい。
◆保管期限は5年を目安に新しい物と交換して下さい。
◆長時間直射日光下での保管はしないで下さい。
 紫外線カット加工はしていますが色やけする可能性があります。
◆密封されていない状態ですと効果が薄れます。


(有効期限5年)