加賀友禅・牛首紬・印傳
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甲州印伝と印傳屋

南蛮貿易が盛んな17世紀、東インド会社より輸入されたインド産の装飾革に『応帝亜(インデヤ)革』と呼ばれた革があり、
印度伝来を略して印伝となったと伝えられています。

江戸時代に入り、印傳屋さんの遠祖上原勇七が鹿革に漆付けをする技法を創案、
ここに甲州印伝がはじまったといわれています。
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印傳の素材


◆鹿革の特徴
軽く柔らかな肌触りの鹿革は、使い込むほど手になじみ、水、摩擦にも強く何年経っても老化しにくい素材です。
「印傳」には、厳選された最高級の鹿革が使われています。厚み・肌ざわり・質感・均一性などを厳しくチェックしています。
また鹿革は野生のため一頭ごとに性質が異なるため、染色にも微妙な差異が生じたり角キズ(角ズレ)などの多い素材ですが、それぞれの特性を活かした製品づくりとなっています。


鹿革は軽くて丈夫なだけでなく、柔軟性があり、繊維が極細で肌目が細かく保湿性も備えているためしっとりとした肌触りです。
また、通気性も優れていて蒸れにくく、匂いも防ぐ性質があるので湿気の多い日本では最適な革とされてきました。
非常に優れた特性から、日本では日本最古の足袋や、奈良時代から江戸時代にかけての刀剣の鞘や武具などに古くから鹿革が使われてきました。


◆漆の特徴
西洋でJapanと呼ぶ「漆」は、接着力、膜面の強さ、防水性といった丈夫さと、独特の光沢という華麗さを備え、実用と装飾を兼ね備えた逸材として古来より細工物、工芸品に使われてきました。
◆漆の光沢
漆の光沢は、漆という素材だけがもつ独特の輝きです。
「いんでん」に施された乾いた色漆はカブレることもなく、時が経つ程に色が冴え、深みのある落ち着いた光沢になってきます。手にする度に愛着を育てる美しい輝きが漆の魅力です。


◆柄付け
鹿革の上に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からヘラを横に刷り込むようにし、型紙から革をはがすと、鹿革に抜き柄通りに美しい文様が浮かび上がります。これを数日間かけてムロで乾燥させると、硬質な輝きの漆柄が仕上がります

印傳屋の技


現在「印傳屋上原勇七」で作られる印伝には3つの技法が用いられています。
・燻(ふす)
印伝のルーツとされる最古の技法。
・漆付け
初代上原勇七が考案した独自の技法。
・更紗
一色ごとに型紙を変えて色を重ねていく印度更紗とよく似た技法。


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◆「漆付け」技法
印伝といえば「鹿革に漆」といわれるように、漆付けは最も代表的な技法です。鹿革と漆の特性を巧みに融合させ、独自の美しさと風合いを実現したこの独自技法こそ、印伝の魅力を育んできた家伝の技です。


◆「燻べ」技法
燻べ(ふすべ)技法は、鹿革をタイコ(筒状)に貼り、藁と松根を焚いてその煙でいぶした後、さらに松脂(マツヤニ)でいぶして自然な色に仕上げます。
いぶし方によって黄褐色から褐色に染まります。熟練の職人だけが駆使できる、日本唯一の革工芸技法です。


◆更紗技法
鮮やかさが冴える「更紗」。印度伝来の更紗の模様に似ていることからこう呼ばれています。一色ごとに型紙を変えて色を重ねていくことによって、鮮やかな色のハーモニーとなります。均等に色をのせるには高度な技術と手間を要します。この更紗技法は、主に漆付け前の下地模様として使われます。