単衣
楊柳(楊柳縮緬)
細かい経シボの入った織物です。 肌に触れる面積が少なくなるので べとつかず主に春や秋の単衣用の生地として使われます。
楊柳の製法には・強撚糸を使って縦しぼを出すものと・縦筋線状の凹凸を彫刻したロール2本の間を強圧してシボを出すものがあります。強撚糸使いのものはシボが安定していますが、ロール加工のものはシボが伸びやすいといわれています。
西陣「風通御召」
風通織という特殊な二重組織で織った御召のことです。つまり二重の経糸、緯糸を用いたもので表と裏の文様が反対の配色になります。上品な感じの中柄や小柄が多いです。
袷の着物にもできますが、表裏の面白さ、軽さ、肌触り、裾さばきの良さなどを楽しむためにも、単衣の着物、単衣のコートとして着ていただくことをお勧めします。
後染め牛首紬
例えば、市川純一郎プロデュースの後染めの作品は、一般の先染め牛首を湯通ししたものより柔らかく、独特の風合いを感じます。多分、染めの段階である程度の糊が落ちているのではないでしょうか。
結城縮(縮織結城紬)
結城縮は明治35年頃に、真綿の紡ぎ糸に撚りをかけ、緯糸として織ったのが始まりと言われています。
以降、人々は真綿の柔らかさとサラリとした感触の縮を重宝し、昭和30年代位までは、結城といえば「縮」を指し単衣にして一年中着用するようになりました。
その後昭和31年4月に平織の結城紬が重要無形文化財に指定され、縮は次第に生産を縮小され、ついには1%を切るほどになりました。
近年になって、縮の着心地の良さ、魅力が再発見され、現在では3%までに、生産が回復してきています。
八千代の着物
西陣御召(単)
+洛風林・八寸名古屋
サラサラとした生地風合いで風通しが良くシワにななりにくく、軽い着心地。
仕立てる前には、単衣に仕立てると膝やお尻の生地が伸びるのでは?と心配しましたが、心配するほどでもなく今では単衣の中で一番のお気に入りです。